第24章 本音のぶつけ合い
――――その日の夜、食堂でリヴァイとハンジは
難しい顔をして対峙していた。
エルヴィンはナナシを部屋に送り届けた後、
逃げるように本部へ帰っていってしまったので、
リヴァイ達は文句も言えないまま悶々とする羽目になった。
「あの色ボケ七三・・・ふざけやがって・・・・」
「でもまぁ・・・ナナシの余命を思えば・・・ねぇ・・・」
「だからって・・・っ!」
そうリヴァイが言い掛けた時、食堂の扉がギィィッと開き、
ナナシが現れた。
だが、足腰が立たないのか産まれたての子鹿のように
ガクガク震え、掴まり立ちがやっとのようだった。
「お、おい!大丈夫か!?」
リヴァイがナナシに駆け寄り、身体を支えるようにしてやって
漸くテーブルの席に着くと、掠れた声で「お水・・・」と
言ったのでハンジが慌てて取りに行く。
水を飲み終わったナナシはテーブルに突っ伏しながら
呪詛のような言葉を吐いた。