• テキストサイズ

夢追い人の君へ捧げる【進撃の巨人 エルヴィン】

第22章 相手は誰だ!?







「な、何だ?まだ何かあるのか?」

「これはとても重大な事だ」


エルヴィンが真剣そうな顔で言ってきたので、
ナナシも真面目に見つめ返すと、彼はナナシの手を握って
こんな事を言い出した。


「私達は名実ともに『夫婦』になった。昨夜は君に仕事が
あると思い我慢したが、今日はもうその必要はないと考えたから
言うよ?夫婦としてまず最初にやるべき事・・・それは
『初夜の営み』じゃないかと思うんだが・・・・・」

「・・・・・・・・・死ね」


リヴァイ並みに凶悪面を晒しながらナナシがそう吐き捨てたが、
エルヴィンは全然退かなかった。


「君が極度の恥ずかしがり屋さんだというのはわかっているが、
そんな事言われたら流石の私も傷つくよ」

「大いに傷つけ!私も昨日お主から受けた精神的ダメージが
酷くて慰謝料を請求したいくらいだ」

「君が傷ついたというなら、この胸でその傷を癒やすと良い」

「絶対嫌だ。私はもう自分の部屋で寝る」


何を言っても無駄だと判断したナナシがエルヴィンの手を
振り払って扉に向かうと、突然首筋に針のような何かを
刺され反射的にそれを叩き落とした。

視線を落とすと床には割れた注射器が転がっており、
「嘘だろ?」という気持ちでエルヴィンを見上げる。




/ 358ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp