第18章 変態なのがバレました・・・
要約すると自慰の為にナナシの下着類を使用したという事である。
回りくどい言い方などせず正直に言いやがれと思うが、
正直に言った所で許すつもりは毛頭ないので、
エルヴィンの辿る道は一つしか無い。
「もう一度、関節を外されボコられたいと受け取って良いんだな?」
「ちょっ!それだけは勘弁してくれ!」
「これ以上私を居た堪れなくするなっ!お主が情けなくて
涙が出そうだ・・・」
エルヴィンに馬乗りになり懐から鍼を取り出した所で
ナナシは誰かの視線に気づき顔を上げると、廊下の曲がり角で
顔面を真っ青にさせたアルミン、ミカサ、・・・そして
何故かジャンまでもが此方を窺っていて絶句した。
ナナシが三人の存在に気づくと、ビクリと身体を揺らせ
逃げるように走り出す。
ここで三人に何の弁明も出来ず逃げられてしまえば、
自分は団長を襲うただの猟奇的なドS野郎として
認識されてしまうだろう。
何としてもそれだけは避けたかったので、ナナシは
エルヴィンの上から退くと、妖の力を使って加速し
三人の前に回り込んだ。
人間離れした動きにアルミン、ミカサ、ジャンは唖然としながら
動きを止める。
「少し待ってもらおうか、三人共。弁明・・・させてくれ」
「「「・・・・は、はい・・・っ!」」」