第18章 変態なのがバレました・・・
「そうか・・・、風邪を引いてはいけないから早く着替えなさい」
「それなんだが、私の部屋はまだあると言っていたが、
着替えもそのままなのか?」
「・・・・・・・・・・おおよそ」
「おおよそ?」
嫌な予感が的中していそうだったので、ナナシがギッと
エルヴィンを睨み付けると彼は不自然に視線を逸らした。
―――それが答えだ。
「アルミン、ミカサ。手間をかけてすまなかった。
私は今からエルヴィン団長と大事な話があるから先に行って
良いぞ」
「え・・・でも・・・」
突然行って良いと言われ、何が何だかわからないという
表情をしたアルミンに、エルヴィンが顔色を悪くしながら
「いや、行かないでもらえないか?」と言い募る。
「アルミン・アルレルトとミカサ・アッカーマンだったね。
頼むから少しの間付き合って貰えな・・・」
言い終える前にナナシがエルヴィンの足を踏みつけたので、
彼は痛みに少し息を詰めた。
「ほうほう、エルヴィン団長殿は部下の前で情けない姿を
晒したいと?私はお主の為に配慮しているつもりなんだが?」
「・・・・・・・すまない、二人共。やはり行って良いよ」
「・・・・本当に大丈夫ですか?団長・・・」