• テキストサイズ

夢追い人の君へ捧げる【進撃の巨人 エルヴィン】

第17章 104期生










「補習訓練を心配するよりこの子の事を考えないと・・・。
貴女、さぁ行きましょう」


クリスタに手を引かれ歩き出した所で「何かあったの?」と
聞き覚えのある声が聞こえてきたので、ナナシはその声の
主の名前を呼んだ。


「アルミン!」

「え?」


現れたのはアルミンで、その後ろにはミカサもいた。

二人はナナシが調査兵団本部にいた事に酷く驚いたようで
目を丸くしている。


「え?ええっっ!?何でここに・・・っ!?
いや・・・それよりもその姿は・・・・」


アルミンが言っているのは、ナナシがずぶ濡れになっている事だ。

何がどうしてそうなったのかという疑問の目をジャン達に
向けていると、クリスタから「この子と知り合いなの?」
という質問が飛んできた。

アルミンが正直にナナシの立場などを話しても良いのか
考え倦ねていると、ミカサが一歩前に出て助け舟を出す。


「そう、知り合い。何があったか話してほしい」


ミカサの問いにライナーが一連の出来事を話すと、
彼女は一つ頷いて「あとは私達に任せて」と申し出た。


クリスタは心配そうな表情をしたが、すぐに
「知り合いなら任せた方が良いよね。この子の部屋も知らないし」
と言って身を退いたので、ナナシはミカサ達の方に
行くことが出来た。


取り敢えず誰もいない所へ行こうと歩き出した時、
ジャンが三人に声を掛ける。




/ 358ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp