第15章 エレンの幼馴染
「アルミン、この白チビを知っているの?」
「ミカサっ!白チビなんて言っちゃダメだ!
団長に僕達とエレンを会わせるように進言してくれたのも
ナナシさんだって班長が言っていたんだ。
それに僕達より上官な上、エルヴィン団長の恋人なんだよっ!?」
「・・・団長の?」
アルミンの言葉にピシッと固まったのは、ナナシだった・・・・。
何故この少年兵がそんな事を知っているのか・・・。
・・・それは『例の本』を読んだからに違いない。
「アルミン・・・とか言ったな?何故それを・・・?」
「は、はいっ!自分は図書室でナナシさんの武勇伝が書かれた
本全巻を読んだからでありますっ!!」
「・・・・・・・・・・・・」
待て。
全巻だと・・・?
「その本は・・・計何巻あるんだ?」
「自分の知る限り、全五巻だったと思います」
「・・・・・・それは成人向けも合わせてか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
アルミンは顔を真っ赤にして黙り込んでしまったが、
それが答えだ。
つまり、全五巻の本が計10セット存在する事になり、
アルミンはエロ本まで読んでしまったという事になる。