第14章 リヴァイとの関係?
「新しく作らねばならぬだろうな。今と昔とでは筋力とかが
変わっているだろうから・・・。だが、残念な事に今あれを
作る余裕は・・・・」
「了解だ。もう一度作って貰いたかったってのが本音だが、
今はエレンの強化が最優先だ。・・・・だが・・・・」
リヴァイは突然ナナシの身体を木の幹に押し付け、
息が掛かる程の距離で妖艶に笑った。
「気が変わったらいつでも俺の裸を見に来い。
てめぇなら歓迎してやるよ」
チュッと軽くキスをしてきたリヴァイに硬直していると、
近くから「えっ!?」という声が上がり、ギョッとする。
そこにはいつの間にか近くに来ていたエレンがいて、
顔を真っ赤にして呆然としていた。
上手く言葉を発せないのか、エレンはしどろもどろになっていたが、
リヴァイは何事も無かったようにナナシから身体を離し、
エレンへ向き直る。
「訓練は終わったのか?」
「は、は、は、はい!今しがた!」
「そうか。今日から訓練内容が若干変わるが異論は許さねぇ。
心して掛かれよ」
「は、はいっ!」
ビンっと背筋を伸ばしたエレンを気に掛ける様子もなく、
リヴァイは去って行った。
取り残されたナナシとエレンは気不味い空気に包まれたが、
死に急ぎ野郎のエレンは率直に疑問を口にする。