第14章 リヴァイとの関係?
「ナナシさんと兵長って一体どういう関係なんですか?
その・・・キス・・・してました・・・よね?」
エレンに聞かれてナナシは
「どういう関係と言われてもなぁ・・・」と考えた。
リヴァイとの関係を言葉で表すなら何になるのだろうか?
ゴロツキ時代一緒に仕事をした仲で、
ナナシは正式に調査兵団に属していないから仲間とも言えるか
わからないし、友達と言えるかも微妙だし・・・で
言葉に詰まる。
「・・・・何だろうな?」
だから首を傾げてしまった。
エレンはその答えに不満そうにしていたが、
ナナシ自身よくわからないのでどうにもならない。
一番近いのは仲間なのだろうけど・・・
化物である自分が『仲間』と呼ばれるものに分類されても
良いのだろうか?
リヴァイからは告白もされていたが・・・申し訳ない事に
ナナシはエルヴィンが好きなのでそれに答えられなかった。
その事を彼はどう考えているんだろう?
未だに想っていてくれているのだろうか?
ナナシはリヴァイに対して誠実に出来ない自分を後ろめたく感じた。