• テキストサイズ

夢追い人の君へ捧げる【進撃の巨人 エルヴィン】

第13章 駄々









「えっ!?このパン、ナナシさんが焼いたんですかっ!?」

「うむ。本当は夕食用なのだが、焼きたての方が美味いだろう?
遠慮せず食え」

「いただきまーす!」


エレンの健康診断が終わり、遅い昼食を取りに
食堂にやってきたエレンに、ナナシは温め直したスープと
焼き立てパンを出してやると彼はとても嬉しそうに
食べ始めた。

やはりパンは焼き立てが一番だよな、と満足そうに見つめていると、
エレンがキラキラした顔でナナシを見つめる。


「もしかして、俺の為に作ってくれたんですか!?」

「それは・・・」

「違うぞ、エレン。ナナシは私に持たせるコロッケサンドの為に
パンを焼いただけで他意は無いそうだ。パンを一個焼くなら
皆の分も作ってあげようと思ってくれたらしい」


ナナシの言葉を遮って、そう言ったのはエルヴィンで・・・
テーブルの上に両手を組んでジッとエレンを見据えていた。


大人気ないエルヴィンの対応に足を蹴ってやると、
痛かったのか彼は組んだ両手に顔を埋めた。






/ 358ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp