• テキストサイズ

The Anjel ー殺人鬼と悪魔に魅入られた人ー

第2章 The dawn ー始まりー




『…あれ?
 電源が点いてるな……。』


いつの間にか、パソコンの電源が自動的に点いている…。

パソコンはひとりでに立ち上がり、真っ黒な画面に白い文字でプログラムを読み込んでいく……。


ーピピピ…ー

=情報画面を開いています=


電子音と共に、文字が画面に浮かび上がり…話し出すパソコン……。
…なんだか、少し不気味だ……。


『うっわ…。
 ものを言うのか、このパソコン……。』


どこかよそよそしいその白い文字を見つめていると、壁際に立っていたレイチェルがこちらへ歩み寄ってきた……。


ーピピピ…ー

=データを記入します=
=質問にお答えください=


うげ。
質問、だと……?

…そういうのはお断りだぞ……?

そう思ったが、口には出さずに溜息を1つ吐くだけにしておいた。
レイチェルは困惑しているようだった。

…ここは、私がどうにかしないとな……。


私は、もう1つだけ溜息を零し、パソコンへと歩みを進めた。


/ 373ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp