The Anjel ー殺人鬼と悪魔に魅入られた人ー
第24章 Who is me…? -私は…-
Side of セバスチャン
月光を浴び、白銀の髪を靡かせて
そこに立っている美しい私の神。
汝は嘆かわしいほどに
美しい……____
……そう。
喰べてしまいたい程に…………______
漆黒の悪魔は、
紅の瞳を揺らめかせて、うっそりと微笑んだ。
彼は、
これから先、自身の"所有"- 物 -になるであろう…
自らが美しいと賞賛する自身の"主"を
見つめていた……。
彼女の瞳は、
両眼とも神秘的な虹色に…
止めどなく色を変えながら、輝いていた。
「…いつまでも、
どこまでも…お供致しますよ。
My lord…____」