The Anjel ー殺人鬼と悪魔に魅入られた人ー
第7章 Floor B4 ー地下4階ー
エレベーターを降りてすぐに私達は、そのフロアの特徴に気づいた。
「……寒ぃな……。」
殺人鬼が言うように、ここのフロアは何故だか……本当に温度が低い。
私は自分の肩を抱えて、さすった。
むき出しの皮膚から、このフロアは容赦なくどんどんと体温を奪っていく……。
私でもこれだけ寒いのだから、露出の多い服を来ているレイは、きっともっと寒いだろう……。
……そのはずなのに、レイの表情はピクリとも動かない。
私は、心配に思いつつも、最初にあった時より表情が冷たくなってしまったような気がして……どうしようもなく悲しくなってしまった……。