The Anjel ー殺人鬼と悪魔に魅入られた人ー
第6章 Daydream ー夢ー
「……悠……っ‼」
『っ…あ……。』
身体の節々が…、至る所が、痛い……。
私は軋んで悲鳴をあげる自分の身体を叱咤して、声の主を探して視線を彷徨わせた……。
「……良かった。悠……。
目を覚ました…。」
レイチェルは私の手を取り、ぎゅっと握った。
私もその手を力なく握り返す。
『……レイチェル、ダニー…先生、は……?』
「……あ。
ダニー、先生…は……。」
レイチェルは、私の問いに戸惑ったように視線を地面に泳がせた。
『……レイチェル?』
「……俺が、殺してやったよ___」
その何処かで聞いたような声が聞こえて、私は首を傾げる。
『……へ。』
それから、私は奇妙な声を上げて硬直した。