The Anjel ー殺人鬼と悪魔に魅入られた人ー
第4章 Serial killer ー殺人鬼ー
……さっき、殺人鬼が出てきたところ…。
そこに、飛び散った血液…その血液によって汚れ、赤黒く染まってしまった羽毛…。
それと、無惨にも2つに斬られてしまった小鳥の死骸が……。
「…………。」
レイチェルは、そっと優しく…すくい上げるようにしてその小鳥の死骸を拾った…。
「…どこか、埋めてあげられる場所は…。」
『…あ。
そういえば、さっきカーテンのあった場所は地面が土だったよ。
大きめのシャベルもあったし。
埋めてあげれるんじゃないかな…?』
レイチェルの呟きに答えるようにそう言うと、
レイチェルはすっと立ち上がり1人で歩いていく……。
私は静かに歩いていく彼女を追った。
…けれど、彼女のその背中は…触れてはいけないような、どこか危険さがまとわりついていた……。
この時のレイチェルは、そんなどこか悲しくも虚しい、どことなく危ない雰囲気をまとっていた……。