The Anjel ー殺人鬼と悪魔に魅入られた人ー
第2章 The dawn ー始まりー
『……とりあえず、ここを出ようか。
私は、如月悠。…君は……?』
「……私は、レイ……。
レイチェル=ガードナー……。」
『……そう。
レイチェル。……よろしくね?』
「……よろしく。」
私はそう言ってから、その幼くて小さな頭をそっと撫でた……。
レイチェルは少しの間、不思議そうに首を傾げたりしていたが…、
年相応の少女らしくふわりと笑った……。
……だが、彼女のそんな笑顔の瞳は…、
やはり、少し…
暗かった……。