• テキストサイズ

The Anjel ー殺人鬼と悪魔に魅入られた人ー

第3章 Floor B6 ー地下6階ー





『っ…。
 はぁ……。
 鉄の臭いが身体についちゃいそうだよ…。』


息を止めて殺人現場みたいなあの場所を通り、元の場所へと出た私は、ゆっくりと深く息を吐いた……。

ゆっくりと歩いて私達は、あの血だらけの裏路地へと足を踏み入れた…。



「………………。」


レイチェルが天井の方をじっと見つめている。


『…レイチェル、何か見つけた…?』

「…あれ……。」


背後からレイチェルに声をかけると、彼女はゆっくりと視線の先を人差し指で指し示して、静かに言う。

彼女の、白くて細い指先が指し示す天井には、大きめの穴が空いていて、その穴の中で小さな真っ白い小鳥が鳴いている。

どことなく不安げに聞こえるその鳴き声は、小さくてか細い。


ーチーチー…ー


/ 373ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp