The Anjel ー殺人鬼と悪魔に魅入られた人ー
第3章 Floor B6 ー地下6階ー
呟いた私は、意味がわからず首を傾げた。
……まぁ、いいか。
とりあえず、早くレイチェルの元へ戻ろう。
『……あんまり、1人にしてしまっては可哀想だ……。』
私は、自身の過去をふっと思い出して唇を噛んだ。
それに、収穫がないわけではない。
何処の鍵かはまだわからないが、鍵を手に入れることが出来た。
私は、先程読んだ文章の事をあまり気にとめるわけでもなく、手の中で小さなその鍵を弄びつつ…レイチェルの元へと戻っていくのだった……。