• テキストサイズ

The Anjel ー殺人鬼と悪魔に魅入られた人ー

第11章 Floor B3 ー地下3階ー





その部屋の外に出ると、
先程まで下がっていたはずのゲートが上がっている。

私達は、4人でその奥にへと進んでいく。



『……なんだろうね。
 この黒い空間……。』

「……"牢獄"、に見えなくもありませんね……。」


考え込む私とセバスチャン、
2人の背後で、ザックとレイの2人が会話をしていた。


「……何見てんだよ。」

「……これ…。」

「……あぁ?
 何だ、ヘッタクソな絵だな。」


壁に書かれてあったのは、絵だったのか……。


私は、いくつかの絵を見て会話をしている2人を、
微笑ましく思った。

……と、ふっと笑みを零したその時…____


ーガッシャンッ‼ー


『っ!?』

「悠……!?」


ものすごい勢いで鉄格子が現れて、
私とセバスチャン、レイとザックの2組に分けられてしまった……。


『あ、開かない……‼』

「何やってんだ‼退け…‼
 ぶっ壊してやる…っ‼」

『ちょ、ザック……!?
 これも鉄だってば……っ‼』

「だから、やってみねぇとわかんねぇだろうがっ‼」


鉄格子を掴んで揺すってみるも、
鉄だからびくともしない。

慌てたように私が言うと、
ザックがそう叫んで、鎌をふりあげた。


先ほどと同じことを繰り返すつもり……!?


困惑しつつも、私は止められずに反射的に飛び退いた。



/ 373ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp