The Anjel ー殺人鬼と悪魔に魅入られた人ー
第9章 Grave care taker ー墓守ー
エディは私を引き倒して、私の上に馬乗りになる。
私はこの時、抵抗する気は毛頭なかった。
エディは私の首にそっと手をかけて、首を締めあげる。
『っ…う……。
あ…………。』
「悠……!?」
何処か遠くで、
頭の何処かで、
レイの叫ぶ声が聞こえた。
……苦しい。
息が上手く出来ずに私は喘いだ。
酸素を欲して、細胞が震える。
脳が思考を停止して、ぼんやりとしてきた……。
涙が零れる…。
それほど強くないであろう、幼いエディの力に…
既にぼんやりと霧がかった思考と、
未だに痺れた利き手、
怪我をしてしまった反対の手……。
それでは、エディのその小さな力にも敵わないと思われた……____