The Anjel ー殺人鬼と悪魔に魅入られた人ー
第9章 Grave care taker ー墓守ー
「ねぇ、レイチェル。
どうしても、ボクじゃダメなの……?」
「……私を殺す人は、あなたじゃない。」
「ハハハ‼
だとよぉっ‼
ざまぁみろ、クソガキっ‼」
エディの寂しそうな声に、静かにレイが答えた。
それを聞いて、ザックが機嫌が良さそうに大きな声で言った。
ージ…ジジ……ー
また、ライトが音を立てて点滅しだす。
……何度も何度も明滅を繰り返す。
『…………。』
…闇は、怖い…………。
何も、見えない…。
何故か、私は暗闇だけは怖かった。
『……また。』
「……暗い。」
「……クソッ。
またかよ…‼」
私達は口々にそう言い放った。