The Anjel ー殺人鬼と悪魔に魅入られた人ー
第9章 Grave care taker ー墓守ー
「やぁ、レイチェル、悠‼
……また会ったね‼」
奥に歩を進めると階段があり、
そこに、エディが立っていた……。
「……おい、クソガキ。
……今すぐにそこを退け。」
嬉しそうにレイと私に言ったエディを睨みつけながら、
低く唸るようにザックが言った。
「はぁ?
なんでボクがお前の言うことをきかなきゃいけないの?」
レイや私に対する態度や声音、言葉とは一変。
ザックにそう吐き捨てて、冷たい瞳と雰囲気で彼を見下すエディ……。
……なんだか、
二重人格にも見えて…怖いな……。
私はそう思って、自身の肩を抱えた。
……身体が、冷たい気がする……。