The Anjel ー殺人鬼と悪魔に魅入られた人ー
第9章 Grave care taker ー墓守ー
下って、
こっちのことだよね……?
保存室から出て、奥のドアにへと進んだ私は、
奥のドアに、手をかけた。
グッと押してみる。
すると、ドアはいとも簡単に開いた。
『……開いてる。』
私達は、そのドアの向こう側にへと、足を踏み入れた……。
[電源室、第3墓場__]
歩いていくと、通路の壁にはそう書かれてあった。
「……あ?
なんだ?何が書いてあんだ??」
『……電源室と第3墓場…だって。』
ザックの問いかけに私がそう答えると、
ザックは不機嫌そうに声を洩らした。
「……あぁ?
まだ墓があんのかよ。
……おい、空いてる穴があっても入んじゃねーぞ。」
「……自殺はしないって言った。」
「へぇへぇ、そうだったなー。」
2人のそんな緊張感のない会話に笑うと、
ザックにじとっと睨まれた。
まるで……
(何笑ってんだよ……)
とでも言いたげだ。
私は肩を少しだけすくめて、歩を進めた。