The Anjel ー殺人鬼と悪魔に魅入られた人ー
第9章 Grave care taker ー墓守ー
=……レイチェル。=
=…僕はね、君の望みを知っているよ。=
=だから、きっと…僕が君を殺してあげる。=
=…下で、待ってるね……?=
ーカチャ……ー
エディの、直接響いてくるようなそんな言葉が終わったその時……。
何処か遠くで、鍵の開く音がした……。
「……ちっ。
あのクソガキ……。」
ザックは苛立ちを隠す様子もなく、
舌打ちをして吐き捨てるように言う。
「……行こう。」
『……そうだね。
…今は進まないと、何も変えられないし、変わらない。
……進もう、ザック。』
《……どう転ぶも、貴女次第。
生かすも殺すも、貴女の思うがまま……。
全ては、貴女の意のままに……____》
……昔、
何処かで聞いたような声と言葉が、
胸中や頭の中で反響する。
……これは一体、何処で聞いたのだっただろうか……。