The Anjel ー殺人鬼と悪魔に魅入られた人ー
第2章 The dawn ー始まりー
=今後どうしたいですか?=
わざとらしいその質問を腹立たしく思いつつ。
再びはっきりと言ってやった。
『……もちろん。
レイチェルと共にここを出て、元の生活へ…元の場所へ戻る……‼』
そう宣言するように言い終えると同時に、パソコンがまた電子音を発す。
=ーー記入終了=
=プレイスタート用のカードキーを配布します=
それから、単調な電子音と共に…また別の機械からカードキーのようなものが吐き出された。
私は苛立っていた所為か、それを少し乱雑に取る。
それを受け取ると、再びパソコンの画面に文字が浮かび上がる……。
=データを記入します=
=質問にお答えください=
……どうやら、パソコンは壊れたわけでは無かったらしい。
『……レイチェル。
どうやら君も、質問に答えないとここから出す気は毛頭ないらしい……。』
近くの壁に歩み寄り、その壁に背中を預けてから肩をすくめ、パソコンの画面を睨みつけながら言う。
…すると、レイチェルは不安そうに眉根を寄せた。
しかしすぐに1つ頷いてパソコンに歩み寄り、その画面に向かいあった。