第6章 これは恋のゲームだよな?
その後のことは覚えていない。気がついたら自宅に戻っていた。
「悠真くんったら大変だったのよー。夕食後にぐったりしちゃって休んでたんだから。まぁ、私が帰りに運転したっていいんだけどさ。約束事が決まってたら無茶しないのよ!わかった?」
莉子に飽きられて申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
どうしてこんなことになったんだろう?俺がそう考えいると莉子が俺に抱きついてきた。
「でもよかったぁ。病院行くほどじゃなくてよかったわね。あっ、そうそう。」
莉子はそう言って俺から離れるとコップに入った水と何かを持ってきた。
「はい、お水と胃薬よ。しっかり飲んで休みなさいよ。」
「あっ、うん。ありがとう。」
俺は受け取って胃薬を飲んだ。
そして歯を磨いてこの日は休むことにした。しまったぁ!明日からまた仕事じゃんかよ。俺は考える。
武田部長とも関係に至ってしまい、どんな顔で会えばいいのかわからなくなってきた。
でも仕事上、会わなきゃいけないんだけどな。
どうしよう?という思いが頭の中で駆け巡っていた。