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僕は昨日、不倫しました

第6章 これは恋のゲームだよな?


中学の同窓会はホテルの披露宴を借りて盛大に行われていた。あいつ変わったなという人もいれば、そんなに変わってない人もいる。みんなあれから時が経って大人になりお酒を飲み交わすまでになったんだと思うとなんだか感慨深い。

僕は中学の時に所属していた部活メンバーから話しかけてみようと思いあちこち探していた。

「おー悠真じゃねーか!」
そこに上機嫌に話しかけてきたやつがいた。同じテニス部だった新庄賢治だ。僕はすぐにわかり返事をした。
「久しぶりじゃん。」
そこにテニス部のみんなが集まって情報交換が始まった。
「悠真は今、仕事は何してんの?」
「郵便局で働いてるよ。」
「局員かよー。へぇー普通だな!」
「普通ってなんだよ!?」
賢治はいつも面白かった。

そしてテニス部員といえば金田仁や向田敦なんかもいたっけ?金田仁は体格良くて柔道でもやってるんじゃないか?と思うくらい当時からガタイが良かった。向田敦は中学の時は冴えないメガネ男子だったが今ではすっかり風貌を変えてチャラ男にっなっていた。

「てか敦のチャラ男似合わないんだけど?」
僕が笑いを堪えきれずにそう言うと敦がムッとして一言言った。
「似合わないとはなんだよ?」
ここで一同、
笑いが起きる。
それから私生活の話になり、あれこれ話した。けど、不倫してることは黙ることにした。

いや、不倫だよな?明らかに僕は・・・。こんなことがみんなに知られたら大事になってしまう。僕は考えながら相槌を打ってその場をやり過ごした。

みんなで飲む酒はうまい!女子達も久々に見たが、誰が誰だかさっぱりなのがほとんどだった。なんとなく聞こえる会話でようやく誰かわかる程度だった。
するとそこに当時の担任の先生が出てきてみんなで拍手で迎えた。
「この度は同窓会を無事に開催することができて誠に嬉しいです!みんな20歳すぎおめでとう!」
担任の先生の挨拶が終わり、僕はオードブルから食べ物を取りにいくべく、その場を離れて行った。
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