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僕は昨日、不倫しました

第4章 謎の微笑みを向ける美女は!?


翌日も郵便局へ出勤した。
「いらっしゃいませ!」
午前中はお客様窓口で対応に追われていた。
「こちらの封筒を届けてくださる?」
そこに和服美人のお客様が僕の所にやって来た。
あれ?前にも見かけたような子だなあ。
「わかりました。えっとフランスですね。」
業務に追われながらもつい見とれてしまった。
「あの~私の口に何かついてますか?」
女性は微笑んで言った。
「いえ、金額はこちらになります。」
僕は首を横に振るとキャッシュトレイをテーブルに置いた。
「ありがとう!」
「ありがとうございました。」
女性が笑顔で去っていくのを僕は丁寧に見送ると次のお客様の対応に追われた。
「お次のお客様どうぞ!」
それにしても今どき着物を着ている女の子っているんだなあ。着物って成人式や七五三のイメージしかないなあ。まぁ、サザエさんのフネさんだったら毎日着てるんだろうけど最近そんな人って見かけないから驚いちゃったな。

「それにしてもきれいな子だったなあ。って妻がいるのに何を考えてるんだろう?」
気が付けばお昼の時間になった。この日は後輩の木下と食べた。
「弁当男子頑張ってる?」
「あっはい。ふりかけって便利ですよね。」
「まあたぶん?」
「清水先輩は奥様のお弁当なんて羨ましいです。」
なんて木下と2人きりの会話も悪くないな。

午後は配達に出かけた。
ブオーン。
バイクを蹴って走っていく。
各エリアを回り手紙をポストに入れていった。

「ふう~今日の仕事終わったぜ!さて帰ろう。」
郵便局に戻り帰宅の準備をしていると鞄の中のiPhoneが鳴った。
「何だろう?」
開くとLINEトークが届いていた。
「ええ?嘘だろう?」
僕は画面を見て言葉を失った。
『彼女と恋愛事情チャンネルの取材があったでしょう?それで動画を見てくれた人が悠真君の事かっこいいって褒めてたよ。何ていう名前なの?って聞かれて彼氏の悠真君だよって言っておいたよ!』

サラちゃん・・・なんてことをしてくれたんだ?
莉子にばれたらお終いだ。
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