第10章 計画2:酒とあなたで酔いしれて❤︎
翌日、私は悠真君とベッドで一夜を共にしてしまった。これが最後だと言うこともわかっていたのに。
悠真君には朝ごはんを食べて帰ってもらった。
「はぁ・・・・・・・」
ため息混じりの失望が漏れる。
これで最後だということも、もう2度と会わないこともわかっている。
そしてこれが悠真君の奥さんが示した復讐だと言うことも。
昨日はそんなことを考える余裕はなかったけれど、悠真君が帰った後、私の手や体中が震え出した。
いっ、慰謝料を払うのよね。まぁ、これほ店で稼いだお金をぶち込めばいい話だわ。でも仮にお店にこのことが知られたらー?
解雇・・・・・・
そうなったら、次の仕事を探せばいいのかもしれないけれど、人の噂はあっという間に広まってしまう。そうなると、次の就職先でも危ういし、雇ってくれるところなんてないかもしれない。
私はとんでもないことをしてしまったんだとようやく、思い知った。
ただ、かわいい女の子になりたかった。その一心で整形手術もしたし、豊胸もした。女の子にしかなれない・・・・・いや、女の子だと自認していたから女の子になった。
女の子になったら普通の恋愛をするつもりだった。普通に男性を愛して一途の愛を育むつもりだったのに。
そう言えば悠真君が既婚者だって私は知っていたのかしら?
だって思い返せば、悠真君の家に遊びに来たことはあるけれど、奥さんがいたなんて聞いたこともないし、そんな匂わせもなかった気がする・・・・・。
いや待ってよ!?薄々に気がついていたんじゃない?
悠真君の家に上がった時に・・・・。
思い返せば悠真くんの家に上がった時におかしな点がいくつかあった。
一人暮らしだと聞いていたのに一軒家に通されたのは今思えばおかしい。しかも階段付きの二階建て・・・・。
そしてミルクティーをもらう際に悠真君がマグカップに注いでくれたんだけど、食器棚の中が異様に多かった。
一人暮らしであの量のお皿や味噌汁茶碗、ご飯茶碗なんか使うのだろうか?
よく、不倫していても相手が既婚者だと知らなければ罪にならないと聞いたことがある。でも奥さんの証言もあるから慰謝料を払わなくてはいけないし、いずれはお店にバレてしまう。
はぁ・・・・もうどうなでもなれ。
私は半ば諦め気味でベッドに倒れ込んだ。