
第10章 計画2:酒とあなたで酔いしれて❤︎

「笑子、ごめんな!これからは心を入れ替えて父ちゃん頑張るぞ!仕事終わりでよかったら笑子の面倒は俺が見てるから美味しいご飯作ってくれよ!お綾、もしかして穂乃果さんの料理が美味しいっていうの気にしてるんじゃないかと思ってさ。もちろん、お綾の料理が1番うまいから自信持っていいんだぞ!」
吾郎さんが笑顔でそう言った。
「別に穂乃果さんの料理のことは気にしてないのよ。私も穂乃果さんの料理が美味しいと思っているし」
綾さんが頬を赤くしてそう言った。
「よし、笑子は俺が面倒見ておくから、お綾はゆっくり飯を食え!」
「ありがとう」
綾さんが笑子ちゃんを吾郎さんに託して、おにぎりを頬張った。その間、吾郎さんが笑子ちゃんをあやしていた。
この光景は令和の時代のことが少し浸透したのかなと思った。
後片付けまでやろうとしたら二人に断られてしまい、後はやっておくからと言われた。
帰りは吾郎さんがお店まで送ってくれた。私のお店までは歩きながら話した。
「そういや、続逸さんとはうまくいってんのかい?」
「ええ、うまくいっているわ。でも江戸の人は大変ね。手紙だってすぐにはつかないから返事が待ち遠しいわ。私のいた時代ではラインっていうのがあってね、言葉を打つとすぐに返ってくるのよ。あっえっと、分かりにくいわよね・・・・言葉を打つとはーまぁ、書くみたいな感じかしら?」
「へぇー面白いなぁー。じゃあ、穂乃果さんのいた時代では着物を着てる人はもういないのかい?」
「お正月、七五三、やお祝いの時は着る機会があるわ。あとは結婚式の時とか。普段は洋服っていうのを着るの。私が最初に着ていたような服よ」
「あーあれか。なるほどねぇ」
2人で並んで歩いていると遠くに灯りが見えた。
「あの灯りは何ですか?」
私が聞くと吾郎さんが眉を顰めた。
「あそこは江戸の吉原ってとこだ。遊女や花魁がいる所だよ」
吾郎さんがそう教えてくれた。
「聞いたことがあるわ。吉原に入ったら二度と外には出られないんですってね。梅毒って怖いわね。私のいた時代でも梅毒はあるけれど、そこまで流行ってないし医者に行けば死ぬことはないと思うけど、吉原の花魁達はどうしてるのかしら?」
「あそこの女達は売り物だと聞いたことがあるな。雑に扱われているんだろうな。だとしたら医者にも行ってないんじゃないか?」
吾郎さんの言葉に私は言葉が出なかった。
