第3章 2人目の死角
サラちゃんとの食事が追えるとお会計を済ませてお腹が痛くなったふりをして七瀬さんの所に向かうと七瀬さんとも昼食を取った。
イタリアン ステーキハウス Gaston&Gasparに入った。
「僕はパスタにするよ。」
サラちゃんの所では軽めに食べてきたから大丈夫だと思う。
しかしパスタもいざ食べると食べ応えあり、結構お腹に溜まった。
「もう動けない・・・。」
「大丈夫?っていうかパスタ一皿食べただけでしょ?男なんだからそれくらい食べなきゃ。」
七瀬さんは笑っていた。
でもその前にてんぷらを食べちゃったんだよおおお!
胃もたれがする。ああ、サラちゃんとのアフターヌーンティーどうしよう・・・。
こうして無事に2人とのデートは終わり、2人共が鉢合わせることなかった。
七瀬さんを車で送った後はサラちゃんの元へ車を走らせ、サラちゃんと帰った。
帰る頃にはちょうど5時になっていた。僕は車の中でスーツに着替え家に帰宅した。
「ただいま!」
鞄の後ろに買ったものを隠した。
「おかえりなさい。夕食で来てるし、お風呂も沸いてるわよ。」
莉子が笑顔で迎えてくれるのが申し訳ないと思った。
「先にお風呂に入るよ。」
僕はそう言って階段を駆けると寝室に入った。
「危なかった。」
額の汗をハンカチで拭い買ったものを僕のクローゼットに仕舞った。
そして着替えを持って浴室に行くとお風呂に入った。
これからが大変だな。莉子と七瀬さん、それからサラちゃんと上手くやっていかなきゃなあ。
それにしても今日の取材・・・取材?やばい、西田達が見たら何て言うんだろう?
「どうしよう・・・考えもしなかったな。まぁ、僕だって言われたら人違いだって言っておくか。名前は公表されないみたいだしな。」
そんなことを考えながら湯船につかった。