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僕は昨日、不倫しました

第3章 2人目の死角


サラちゃんのもとへ行き、お店を出ると、テレビの取材かなんかがやているのか誰かがマイクを手に立っていた。サラちゃんはちょっと嬉しそう。でもテレビに映ったらどうしよう?

僕は後ずさりしようとしたがサラちゃんが僕の手を握っていたためできなかった。
「はい、そこのカップルの2人に聞きたいことがあります!」
案の定取材の人が来てしまった。
「年齢はいくつですか?」
「あの、何の取材ですか?」
「ちょっと悠真君?」
「だっていきなりでびっくり過ぎだろ!?」
これを莉子に見られたらお終いだな。
「ネット番組の取材です。」
ネット番組かあ。ならいっか。どうせ莉子なんてこんなの見ないだろうし。
「僕は25歳です。社会人です。」
「私は20歳で今はファミレス店員やってます。」
僕達がそれぞれ答えていきます。
「お互いの好きなところはどこですか?」
「私は優しい所でーすう。あとはかっこいい。」
サラちゃんが僕の腕にしがみついてきました。
「僕は最初に会った時にドキッとしちゃて。」
「ねぇ、それよりこれ何買ったの?」
うっまずい。とうとうばれてしまった。
「えっと同僚に頼まれて服をね。」
「ふーん。」
サラちゃんは怪しげに僕の顔色を伺った。
「付き合うきっかけは何ですか?」
「ファミレスで偶然出会ってそこからです。」
「ねー。」
「告白はどちらからですか?」
取材の男性が僕達にマイクを向けます。
「えっとどっちだっけ?最初に声を掛けたのは僕でそうしたら連絡先を書いた紙を彼女が渡してくれてそこからですね。」
僕は必死に笑顔を作った。
「そうなんだよ♪」
「それじゃあ最後にキスをお願いします。」
えっキス?
サラちゃんの場合頬じゃダメなのかな?
「ほっぺじゃダメ?」
僕はサラちゃんに聞いた。サラちゃんは唇を指さしていた。
「みんながいるから恥ずかしいなあ。」
「じゃあほっぺでいいよ。」
チュッ!
「それじゃあ彼女と恋愛事情チャンネル見てね!」
こうして取材は終わった。

ここでお昼の時間になった。まずはサラちゃんとお昼を済ませることになった。
野の葡萄さんでてんぷらを食べた。
「美味しいね。」
「うん。」
七瀬さんどうしてるかな?食事中も気になって仕方がなかった。


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