第3章 2人目の死角
とうとう、土曜日が来てしまった。莉子には仕事だと嘘をつきいつもながらに交わせたけどどうしよう?
まずはガソリンスタンドへ行きガソリンを満タンにしてサラちゃんのアパートへ向かった。
「お待たせ行こうか!」
「うん、私助手席がいいなあ。」
サラちゃんは勝手に僕の車のドアを開けて助手席に座った。
「いいよ。」
作り笑みを浮かべて僕は運転席に座る。
バタン!
「シートベルトしとけよ!」
「はあい。」
サラちゃんの気の抜けた声が車中に響いた。
エンジンを掛けていざ出発だ。車の中ではサラちゃんが済まをを手に音楽をかけていた。その音楽を聴きながら僕は車を走らせた。
駐車場に車を停めて僕達は外に出た。
「時間は9時30時かあ。どうしよう。」
あと30分で七瀬さんとの待ち合わせ時間だ。
「うっ、お腹が痛い・・・。」
「悠真君どうしたの?」
「サラちゃんゴメン!お腹が痛くなちゃって。トイレに行けば大丈夫だと思うから先に中に入ってくれ。終わったら連絡するから。」
僕は必死の演技で顔を作りお腹を手で押さえた。
「Huh! I just moved to with what I went ahead and don't have to wait what? I would be good if you finished toilet at home?」
サラちゃんは呆れた顔をして英語で言った。
「ごめん!待っててね!」
僕はトイレに行ったふりをするために遠くへ走って行った。
サラちゃんの様子を伺いながら走っていく。
「ため息をついたぞ!歩き始めた!」
サラちゃんがららぽーとの方へ向かって行くのを確認すると僕は誰かの車の陰に隠れながら自分の車に乗り込んだ。エンジンをかけてシートベルトをすると七瀬さんの所に向かった。
「悠真君、遅かったわね!」
「済みません。でも5分遅れただけなので。」
僕が必死に謝ったので七瀬さんは許してくれた。
車で移動してさっきの場所に停める。車から降りる時に隣の車の色を覚えていたからだ。
ここでも七瀬さんに腹痛を訴えてトイレに行くふりをした。
七瀬さんは心配そうに僕を見ていたが僕が遠くになると歩き始めた。
僕は七瀬さんの遠くでサラちゃんに電話をすると急いでサラちゃんの方へ向かった。
ここからがいよいよ本番である。果たしてうまくいくのか?