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僕は昨日、不倫しました

第1章 日常生活に魔が差して!?


「あー今日はついてないなあ。」
折角莉子の弁当がおいしく食べれてラッキーだと思ったのに。
そう言えば今朝朝ご飯を食べながらテレビ見てたら占いのコーナーやってたっけなあ。僕はかに座で最下位だったなんて今日はとことんついてないなあ。なんて思いながらバイクを走らせる。
各ルートで止まってお客様の家のポストに手紙を入れる。
「ん?これ宛先と自分の住所は書いてあるのに自分の名前が書いてないじゃんか。誰だこれ?」
ここで合ってるんだよなっと思いポストに手紙を入れた。

カラン!
「あと37通かぁ。だいぶ減ったけど今日中に終わるのかな?」
ブロロロー。
僕はバイクに跨り走らせた。

でもこうして走っていると色んな街並みが見れる楽しさはあるけれど。

「はぁーやっと終わった。」
僕が手紙を届け終わる頃にはすっかり日が暮れていた。
「お疲れ様!あら、ガソリンが減っているうよね。私が入れておくから今日は帰っていいわよ。」
郵便局に帰ると武田部長が笑顔でそう言ってくれた。僕が配達に行く前はあんなに怒っていたのが噓みたいだ。
「ありがとうございます。お先に失礼します。」
僕はお礼を言って郵便局を後にした。
「はぁー仕事も終わったし真っすぐ帰るか。ん?」
僕が伸びをしているとズボンのポケットの中のiPhoneが鳴った。

プルルルー
「誰だろう?あっ西田からだ。もしもし?」
電話の相手は同僚の西田だった。
「お疲れちゃん。これから後輩の新人歓迎会やるけど来ねーか?」
「いいね。どこでやるんだ?」
「それは行ってからのお楽しみってことで。もうすぐここに水島が来るからよ。一緒に行ってくれないか?」
「あっ、うん。わかった。」
僕は電話を切って深く息を吐いた。
莉子に何て言おう・・・まぁ仕事で遅くなるとでも言っておくか。
僕は早速莉子に電話した。
「もしもし、あのさ?今日大事な仕事で遅くなるんだ。うんそれじゃあ。」
大事な仕事って言っちゃったけど嘘じゃないよな?実際に新人歓迎会だし。仕事の付き合いだし大丈夫だよな。僕が電話の後に頷いていると、水島がやって来た。
「行こうぜ!」
「おう!」
僕は水島の車に乗り込んで行先の知らない場所へ向かうのであった。



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