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第3章 2人目の死角
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「あれ?今何時だろう?」
僕はバイクを停めて郵便局へと戻った。
いつもは配達が午後なのでなんだか不思議な感じがした。
「よう!お疲れ様でした!」
そこに西田と水島がやって来た。
「いけねえ。もうこんな時間じゃねーかよ。あっ、そうだ。今日の昼飯に近くのデニーズ行かねえ?」
そこに西田が提案してきた。
「いいですね。行きましょう。」
木下が嬉しそうに頷いた。
「勿論、清水も行くよな?」
西田は仕事では僕のことを名字で呼んでくる。
「うん。」
ああ、折角莉子が作ってくれたお弁当があるのにな。まぁ、同僚と食べてくるのは仕方ないか。
たまにはこういうのもいいよな。でも今度は事前に約束しておかないとな。
僕は郵便局を出て西田と水島、木下とデニーズへ向かった。
「いらっしゃいませ。何名様でございますか?」
お店のドアを開けるとなんだか涼しかった。
「4名です。」
「こちらへどうぞ!」
僕らを案内してくれたウェイトレスさんは一見外国人かと思ってしまった。
「あのウェイトレスさんって外国人かと思ったら名札の所は日本の名字なのな!びっくりだわー。」
西田が驚いていた。
中条かあ、日本でしか聞いたことのない名字だよなと僕は思った。
僕らが席に着くなり早速お水とおしぼりを運んできてくれた。
「メニューが決まりましたらお知らせください。それでは失礼しました。」
ウェイトレスさんが去って行った後僕らはメニュー表を見てメニューを決めた。
「どれにするか迷うなあ。ビーフハンバーグは定番だし限定メニューも捨てがたいし。」
西田は目を泳がせていた。
「僕は牡蛎フライ膳にしますね。」
木下はあっさりとメニューを決めた。
「おいおい、牡蛎なんて食べて大丈夫か?」
そこに水島が木下を冷やかした。
「だ、大丈夫ですよ。ここのは安全ですし。」
「よし、決めた!俺はビーフハンバーグ~生姜醤油ソースだ。」
西田もメニューが決まり頷いていた。
「俺はメキシカンドリアにしようっと。それで清水は決まったのかよ?」
水島が僕に聞いた。
「そうだなあ。オムライス~とろ~り卵とチーズとデザートも頼んでいいかな?」
「デザートぉ?」
みんなが僕の言葉に不振がった。
「別に男が頼んだっていいだろう?僕は甘党なんです!」
「はいはい、お好きにどうぞ。」
みんなは呆れて首を横に振った。僕はそれに構わずデザートも注文することにした。
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