第2章 危険な香りが漂って
「あー、おいしかったわね。」
僕は急いでカップを片付けると洗って布巾で拭いて食器棚の中に片づけた。
「ああ、暑いわ。」
僕がリビングに戻ると七瀬さんがソファーの上でタンクトップ一枚になって手で顔を仰いでいた。
「何してるの?」
「見てわからない?暑いのよ。」
暑いってまだ4月の半ばなのに?
「悠真君もこっちに来て座ったら。」
僕は七瀬さんに呼ばれてソファーに座った。
おわっ・・凄い。タンクトップの隙間から七瀬さんのおっぱいがちらりと見えた。谷間凄いな。
「なんか私の顔につてる?」
「えっ、いや何も。」
「じゃあさっきから何で私ばっかり見てる訳?」
七瀬さんに急に言われたので僕は驚いてしまった。
「ねえ、悠真君?」
「何?」
すると七瀬さんが僕の肩を掴んでで言った。
「私達恋人同士何だしそろそろキスしてもいいわよね?」
キス?ちょっと待った!展開が早すぎだろ!?しかも元男とキスするのかと思うとなんだか目を逸らしたくなってきた。でもここで断ると厄介なことになる。
七瀬さんの手が僕の髪を触れ、顔に手が伸びてきた。僕はソファーの下に押し倒されて七瀬さんにキスをされた。
「チュッ。」
最初は短いキスだった。でもそれでも七瀬さんにとっては物足りなかったのか僕の唇に舌を突き出してきた。
「口開けてくれるかしら?」
「うん。」
こうなったら仕方ないと覚悟を決めて僕は七瀬さんと舌を交わした。
舌の粘着の音が伝わりネチネチとリビング中に響いていた。しかし今この中には僕と七瀬さんしかいない。
「はぁはぁ、もう脱いでいいわよね。」
七瀬さんは僕には答えるチャンスを与えずタンクトップを脱いだ。きれいに整ったおっぱいをブラジャーが優しく包み込んでいた。
僕は思わず七瀬さんを抱きしめてしまった。
「最初のデートの時に言ったことを覚えてる?」
七瀬さんは荒々しく僕に聞いた。
「ああ、うん。」
忘れるわけがない。下の方も見せようかって言われたことを。最初は冗談だろうなと思ったがきっと今は本気なんだと悟った。
僕は七瀬さんのブラジャーの金具を外し、またキスをした。
「なんだか悠真君手キス上手いのね。」
七瀬が嬉しそうに僕に言う。
そりゃそうだだろう。だって莉子とは散々してきたんだからな。
「そんなことないよ。」
僕はバレないように必死に笑顔を作った。そして僕はとんでもない一言を言ってしまった。