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僕は昨日、不倫しました

第1章 日常生活に魔が差して!?


今日はデートだったので映画のチケットとラーメン代は僕がおごってあげた。
「今日は本当に楽しかったわね。ごちそうさまでした。」
「たまにはこういうのもいいよな。」
僕らは会計を済ませ店を出ると手を繋いで歩いた。莉子と久々に手を繋ぐなあ。なんか嬉しいかもと思うと恥ずかしくなってくる。
「折角だから近くの洋服屋を見ていきましょうよ。」
「ああ、いいよ。」
今日はデートだから莉子のショッピングに付き合うことにした。

翌日、僕は郵便局へ出勤した。いつものスーツを着て鞄を入れて車を走らせる。社員駐車場に車を停めて郵便局の裏口から入る。
「おはようございます。」
僕は元気に挨拶した。
「清水君、おはようさん。」
すると早速局長が挨拶してくれた。郵便局ではどこでも局長がいる。会社で言う社長みたいなものだろうか。僕らの郵便局の局長はひょうきんで面白い。顎髭が生えていてホグワーツ魔法学校のダンブルドア先生をちょっと若くした感じだろうか?
「若いもんは威勢がいいねえ。」
局長は嬉しそうに言う。
「そうですかねえ。あっ、武田部長だ。おはようございます。」
するとそこに武田部長が郵便局に入って来た。いつにも増してまじめな出で立ちだ。
「清水君、おはようございます。」
武田部長はきりっと眼鏡をかけなおしてデスクに着いた。
僕らの郵便局で局長の次に偉い人が武田部長なのである。しかし武田部長も局長には敵わない。
僕は午前中はお客様の対応に入るのだ。でもその前にまだ郵便局を開くのに時間があるので局内を掃除した。
「おはようございます。」
同僚の西田と水島が局内に入ってくる。そうか今日は後輩の木下はお休みだっけ?僕ら郵便局員はお休みがバラバラな為同僚と同じ日に仕事をすることもあればそうでない日もあるのだ。
「おはようございます。」
そして女性の局員も次々入って来た。
「俺、窓拭こうか?」
「ああ、よろしく頼むよ。」
西田が窓を拭き、僕と水島はフロアのモップ掃除に取り掛かった。女子達はパソコンをはたきで拭いたりお客様の窓口のテーブルを雑巾でかけたりしていた。
それが終わると朝の会をして昨日の業務の報告をした。休みで出てくる社員もいるため確認が必要なのだ。こうして今日も始まったのである。
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