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僕は昨日、不倫しました

第1章 日常生活に魔が差して!?


「あー映画楽しかったわね。」
気が付くと映画は終わっていた。周りの人々は続々と帰り支度をしている。
「忘れものがございませんようにお願いします。」
映画館のスタッフが大きな声で叫んでいた。
「もう終わったのか。あっという間だったな。」
映画館を出て僕は莉子と昼食を取るためレストランを探していた。最近はグーグルマップがあるから便利である。
「久しぶりにラーメンでも食べに行くか。」
「いいわね。そうしましょう。」
僕らは映画館を出て車でラーメン屋に向かった。
「いらっしゃいませ。」
店内に入るとお店の人の活気づいた声とむわっとする湯気が立ち込めていた。
「2名でお願いします。」
「こちらへどうぞ。2名様ご入店でーす。」
「ういっす。」
店員はみんな男だらけか。そりゃあそうだよな。
僕らはテーブルに案内され座った。
「お冷とおしぼりです。メニューが決まりましたらお呼びください。」
「ありがとうございます。」
店員が運んできてくれたお冷を少し飲んだ。なんだか喉が潤うな。
「私はお店自慢の醤油ラーメンにしようかしら?悠真は何にする?」
莉子がメニュー表を見ながら言う。
「じゃあ僕はつけ麺で。すみませーん、お願いします。」
僕は店員を呼んで注文した。
それから莉子とさっき見た映画について話していた。

ブルブルー。
あっiPhoneをマナーモードにしておいて良かった。誰からだろう?
僕は不思議になってiPhoneを開いた。するとLINEのトークに七瀬さんからの返事があった。

『わかりました♪5時30分ですね。亀山書店の奥の路地裏に来て頂いてもよろしいですか?お返事待ってますね。』

何で路地裏なんだ?忘れものくらい店で届ければいいだろう?何でなんだよ?
僕は不審感を一層強めた。
「何のお知らせだったの?」
莉子が不思議そうに聞いてきた。
「あっ、いや。同僚の西田からでこの間は楽しかったなって。」
ここでもよりによって同僚の名を引っ張り出すなんて僕は悪い奴だなあ。っていうか思いっきり莉子に嘘ついてるじゃんかよ。これはバレたら疑われるな。白を切るしかないか。
「ああ、歓迎会のことね。なんだ、そんなことか。」
バレなくてよかった。僕はほっと胸を撫でおろしiPhoneを閉じた。するとそこにラーメンが運ばれてきた。僕らはお手拭きで手を拭いた後、夢中で食べた。
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