第9章 計画1:ラブホテルであなたと❤︎
「うっ・・・」
あたしはたじろいだ。
「あらこの子、莉子の知り合いなの?」
友達が女に聞く。
「友達じゃないわ!知り合い・・・そうねぇ戦友ってとこかしら?」
「何よそれ?あははっ」
3人の会話をこれ以上に聞きたくなくて脇にお盆を挟んでそそくさと退散したあたしは厨房の入り口で深呼吸をした。それから呼吸を整えた後、業務を全うすべく他のテーブルにグラスを運んで行った。
しかし、あの女達の会話が気になる。業務の妨げになるからさっさといなくなってほしいのに、いつの間にか届いた料理やらで食べながら会話が弾んでいる女達を遠くで見る羽目になった。
しかし、今は会話を聞いている暇はなくバタバタと業務に追われた。
休憩時間はスタッフルームで賄いの"おろしチキン&ミートペンネグラタン"をがむしゃらに食べて水を飲んだ。
ふぅー。あと30分あるわね。いつもはゆっくり食べて食べ終わる頃に業務に入るけど今日は早く食べ終わったせいか休憩時間が長く感じた。
あたしがこうしている間にあの女達はどんな会話をしているのだろう?考えただけで目眩がしそうだ。
そんなことを考えながら仕事に励んだりしてこの日は無事に終えることができた。
これからの仕事もアルバイトとはいえ、やめたくない!不倫が職場にバレたらもう終わりじゃん!どうしよう・・・・
仕事が終わってフラフラな感情のまま帰宅した。