第7章 妻の考察と情報収集
植物園で働きながらドタバタと家事や掃除をこなす日々。ここ最近は仕事が忙しいと言われて家事も掃除もめっきりやってくれなくなった旦那。でもこれでいいのよ。どうせ仕事とか言って嘘なんでしょ?私は笑いを堪えながらシンクを磨いた。
ちょうどその頃に悠真君が帰宅していつものように明るく振る舞う。お酒のアテを作りお酒を飲ませて酔わせた頃にお風呂に誘導。
もちろん新しいLINEのスクショやボイスレコーダーを聴いたりすることも忘れなかった。
震える手で顔を抑えながら叫ぶのを我慢した。こんなの拷問すぎる。流石に悠真君も油断したのかこの日はサラという女との行為中の会話が聞こえてきた。
・・・・。
最後まで聞くには実にしんどいものだった。
えっ?悠真君ってこんな人だっけ?
確かに世の中の男性は胸の大きい人やグラマラスな女性が好みの人もいるだろう。でも、高校時代から知り合ってきた私達は自然と付き合い、自然な流れで結婚したのでそんなふうに思わなかったし、会話が合ったからとか話しやすかったからとかそんな理由で私を選んでくれたとばかり思っていたのにー。
「サラちゃんのおっぱいさらに大きくなったんじゃない?」
「ええー?そんなことないよぉ。///でも大好きな悠真君が揉んでくれてるから大きくなったんじゃない?やんっ!!!はげしっ!なめちゃいやん♡」
何が舐めちゃいやんだよぉおおおおお!!!こっちとらやっと妊活の話までこぎつけたのに。知らん女とやってんじゃねえええええぇぇぇえ!!!!
私の怒りは増すばかりだったが、ここで不満を爆発させて悠真君に言うわけにはいかない。
あっそうだ!いいこと思いついた。何も私だけが被害者じゃなんだわ。この女だって加害者だけど被害者でもあるってことは・・・悠真君と関係を持った女どもを味方につけてやる!と見せかけてどん底に突き落とせばいいんだわ。私ってあったまいい〜!!!
私は心の中で浮かれながら作戦を立てて実行することにした。