第7章 妻の考察と情報収集
LINEにはそれぞれ2人で会う約束や行為の感想などびっしり書かれていた。
これから一緒に妊活しようと思ったのに。私は震える手でトーク内容をスクショした。バレないようにリビングに持って行ってやったので気づかれなかったし、終わったらポーチにしまっておいたのでバレなかった。
危なかった。
そして悠真君が寝た後、私はリビングで1人で考え事をしていた。離婚をいつするか?不倫が1人ならまだ考え直してやってもよかったが、一気に3人とは恐ろしい。結婚して妻がいながら許せない。
私はカレンダーに赤い丸だけ書いて心に決めた。離婚はこの日にやろう。
そして翌日、悠真君が仕事に出かけた後、自分の貯金を崩して弁護士に電話して事務所に向かった。
今までの経緯を全て話して昨日、撮影したLINEのトーク画面も弁護士に見せた。
弁護士さんと話し合いを重ねて離婚日も私が赤丸をつけた日に決まった。そう思うとなんだか心が軽くなった。
それから悠真君のLINEのトークのやり取りを把握しているので私は変装してホテルの入り口付近で待っていた。
ここで出てくるところを写真に撮れば成功なのよね?しかし1時間しても2時間しても出てこない。私が諦めかけて帰ろうとした時に悠真君が出てきたので私は慌てて写真を撮った。
悠真君と出てきたのはサラという女だった。2人で腕を組んでいる所が撮れたので上出来だと思った。