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僕は昨日、不倫しました

第7章 妻の考察と情報収集


暫くしたある日、悠真君の鞄の中の盗聴器を取り出して聞いてみた。仕事の鞄に仕込んだからいいのが聞けるはず。幸い、悠真君は同僚達と飲みに行くと出かけて行ったし。

暫く盗聴器に耳を澄ませているとやはり知らない女性の声がする。
暫くすると別の女性と会話していることがわかった。
「変ねー。友達かしら?でも友達にしたっておかしな言動ね。また会う約束してるわ。女性と頻繁に会うなんておかしいわ。これはクロ確定・・・嘘でしょー!!信じたくないけど不倫?1人ならまだしもいや、1人でも良くないけど二股ってこと?いやいや、あり得なさ過ぎる。でもここで問い詰めたら終わりだわ。今は平然を装って過ごさなとね。」
私はそう決めてぐっと堪えることにした。


悠真君が帰ってきても平然を装っても気づかれなかった。
普通にご飯を用意して一緒に食べるも私は箸が進まない。

旦那が不倫してるとわかったんですもの。気持ち悪くてそれどころじゃないわ。
「莉子どうかしたの?」
悠真君がそう聞いてきたので私は慌てて言った。
「なんでもないわ。あははっ。」
こんなことで誤魔化すことになるなんてね。

それから私は食器を下げて洗って悠真君はお風呂に入っている。

食器なんて後で洗えばいい。そう思った私は悠真君のプライベートで使っているポーチに手を伸ばしてiPhoneを手に取った。

パスワードは確かー?
私の誕生日かしら?違う、結婚記念日?違う・・・どれだろう?
あっ、悠真君の入社日だ。
思い出して入力するとパスワードが開いた。そしてLINEを開くと私は驚きで言葉が出なかった。

何これ?
武田部長?ってことは仕事の上司?なら仕方ないとして他の人は何?

そこにはなるちゃん、サラちゃん、葵ちゃんと書かれたLINEのアカウントがあった。

聞いただけでもゾッとする。私は身震いして顔色が悪くなるのを感じた。それでも内容をスクショするために恐る恐るトーク画面を一人一人開いた。

え?そっそんなー。

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