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僕は昨日、不倫しました

第7章 妻の考察と情報収集


翌日、莉子は平然を装ってテーブルに朝ごはんを並べた。パンとベーコンエッグとお味噌汁にサラダもつけて。

昨日見たカードはスマホの写真に収めることにしたのだ。
だって捨てられたら証拠がなくなるもの。でもあのラブホは誰と行ったのかしら?私は一度も行ったことないけれど。


そうだ!いいこと考えたわ。莉子はそう思い立って席を離れた。

「ごめん、用事を思い出して買い物があるの。食べたら流しに食器下げて洗っておいてくれる?」
「いいよ。やっておくよ。ついでに洗濯機回そうか?終わったら干しておくよ。」
「助かるわー。それじゃあ、お願いね。」

莉子はそう言って鞄とエコバッグを持って家を出ていった。
車を走らせてホームセンターに行くと盗聴器を買いに出かけた。ホームセンターを入って真ん中の食器コーナーを抜けて左に行くと防犯コーナーがあってそこに盗聴器も売られている。

「とりあえず2個買いましょう。」
そしてお会計を済ませようとした。
「待って?ボイスレコーダーも必要かしら?監視カメラも必要か・・・でもお金足りるかしら?」
お財布を見ると明らかに足りてない。

慌てて出ていったから悠真君のクレジットカード借りるんだったわー。まぁ、盗聴器がとりあえず買えればいいか。

そして今度こそお会計を済ませて帰宅。
「ただいま。」
「おかえりー。洗濯機回しておいたよ。終わったら干しとくね。」
「わかったわ。それまで悠真君はお庭の草むしりでもしといてよ。最近伸びてきちゃって。」
「わかった。」

よし!その隙にと、莉子は寝室に向かい旦那の鞄の中に盗聴器を仕込んでおいたのだ。

「あとはこの家にも仕込みましょう。リビングがいいわね。」
そう、この家は一戸建てなのよ。悠真君の両親から受け継いだ家だからローンはないけども。

そして鞄の中の盗聴器は早速いい働きをしてくれるのであった。
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