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【鬼灯の冷徹】短編集

第2章 (白)意識触れ始め



「 璃々ちゃん 」

「はい?」

「あんな鬼のどこがいいの?」

「……はい??」

鬼灯さんの命で極楽満月に行った際、そこに棲む神獣(らしい)白澤さんから唐突に「君って暇そうだね、明日からうちでバイトしてよ(にっこり)」と宣われ、数時間だけだけど仕事の後にバイトをやりましょう、ということになってから。
初日早30分で聞かれた(早すぎ)。

「あの…白澤さん」

「ん?」

「そんなプライベートに突っ込んだこと聞くのはまだ早すぎます」

「やだー突っ込むとか 璃々ちゃんハレンt「磨り潰しますよ 」

「どこを!?」

悪寒がしたようで体を縮こめる白澤さん。
まったくこの人ほんとに神の獣なのか。神獣といえば名の通り神聖で純粋なイメージなのに、口から出るのはシモいことばかり。

睨みつけるようにして観察すると、まあ、顔は悪くないなと思うんだけど。
現世で言われるパッチリ二重で彫りの深いようなイケメンではないものの、切れ長の目と吊り気味の目尻は、東洋の美人な顔立ちである。
嫌いじゃない。むしろ好きだ。
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