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【おそ松さん】とあるタヌキの事情

第9章 初めてのおつかい IN 赤塚


なるほど…チョロが言っていたのはこういう事か…。

『ああ…ごめんね…ついいつもの癖で…部屋にいる時は裸族だから』

ガタガタガタッ!!スパーンッ!!!うるさいわね…何っ?
五人がなだれ込んできた…。

『あっ…みっともないもの見せちゃってごめんなさい、とりあえず服着ますね…』

モソモソとパーカーを着る、ニーソは汚れてないからいっか、サイズが大きいからワンピースみたいだね。

「「「「「ありがとうございまぁーっすっ!!」」」」」

はっ?なぜだか揃ってお礼言われた…。

カ「と、とりあえず洗濯物…あ、預かるな…て、手当て、しないとな」

『お願いします…』

部屋のソファに座って子タヌキを抱き上げてそっと撫でる…キュウキュウ言ってる、まだしゃべれないんだね…大丈夫…私は見捨てないからね…まだ小さなタヌキにスリスリ頬擦りする…可愛い。
ふと、顔をあげると目の前に横一列正座して五人が揃って座ってる。

『えっと…私に何か…?』

お「あ、あのさぁ、君ってカラ松の彼女?」

『彼女?いえ…そういうのよく分かりませんけど…今日初めて知り合って色々助けて貰ったんです』

チ「で、でも初めてなのに家に上がって、は、はは裸になるのはどうかと思うんだけどっ!?」

『ええと…私は今日白塚から用事でこっちに来たの、道に迷ったのをカラ松さんが案内してくれて…帰りも駅まで送って貰う時にタヌキ…路地裏で親子タヌキが襲われてて…お母さんタヌキは残念だったけど…この子を助けたり血濡れのお母さんタヌキを抱き上げて埋めたりしたから服に血が付いちゃって。それにこの子怪我もしてるから…そしたらカラ松さんが家にこないかって言ってくれたの、洗濯もしてくれるっていうから…人前で裸になっちゃったのは本当に癖なんです、それでいつもチョロに叱られてたのに…ビックリさせてすみません…』

チ「えっ…?僕は君とは今日初めて会うんだけど?」

五人は顔を見合わせてる…あ~…説明するのめんどくさい。

『えっと…』

その時襖が開いてカラ松さんが戻ってきた。

カ「フッ…待たせてすまない、その子をこっちへ、すぐ手当てするな」

『はい、お願いします』

カラ松さんは子タヌキの足を消毒をして薬を塗った後ガーゼを充てて包帯を巻く、手馴れてるのね…。

カ「簡単な応急処置だからな、後でちゃんとした獣医に診て貰った方がいい」
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