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【おそ松さん】とあるタヌキの事情

第9章 初めてのおつかい IN 赤塚


カラ松さんから子タヌキを受け取ると、確かに足に怪我してる…かわいそうに…。

『いいの?』

カ「ああ♪勿論だ、それにタキちゃんの服にも血が付いてしまっている、それじゃ電車に乗れないし帰れないだろ?」

ああ…白ネクタイに血が付いてる…他は黒だからいいと思ったけど、よく見たらなんか染みみたいに斑になってる。
ヤバイ…下手な事しないなんて豪語した手前、お仕置きでもやらかした事にかわりない…。

『カラ松さん…服、洗濯出来る?助ける為とはいえやらかした事、カラ達にバレたら外に出してもらえなくなる…皆過保護過ぎるから…』

カ「そうなのか?フッ…大丈夫だ安心してくれ洗濯出来るぞ」

『ありがとう』

カラ松さんに案内された家は木造建築の日本家屋、趣がある家…でもこういう家嫌いじゃない、寧ろ落ち着く。

カ「さぁ♪遠慮なく上がってくれ」

ガラガラと開けた玄関に入る、カラフルな靴が揃って置いてある。

『お、お邪魔します…』

玄関前の襖がいきなり開く。

お「なんだカラ松か~おかえり…ってお客さん…?えっ…女の子ぉぉぉっ!!!」

ビクゥッ!!ハイテンションなおそのそっくりさん…。

チ「うるさいなぁ、何?家に女の子が来るなんてトト子ちゃんぐらい…はっ?」

一「何?クソ松が誘拐でもしてきたの…ふぁっ!!」

十「アハハ~、可愛い子がいるねっ!」

ト「ちょっと…ウソ…信じられないんだけどっっ!!」

うわぁ…皆が皆同じ顔…これが赤塚の六つ子なのね…。
ここまできたらたぶん名前も一緒なんだろうな…。

カ「どうした?タキちゃん、早く手当てするから上がってくれ、こっちだ♪」

『あ、はい…すみません…お邪魔します』

カラ松さんは私を階段を上がった二階の部屋に案内する。
色分けされてるタンスの青い引き出しから青いパーカーを取り出すと私に渡す。

カ「とりあえず洗濯する間はこれを着ててくれ、オレのパーカーだから遠慮しないでいいぞ♪救急箱持ってくるから寛いでてくれ」

『うん、ありがとう』

ソファの上にナップサックと子タヌキをそっと置くと服を脱いでカラ松さんに渡す。

『じゃあこれよろしく…』

カ「えっ…?わーっっ!!!////ちょっとっ何してるんだ!!」

『ん?どうしたの?』

カ「オ、オレがまだ部屋にいるのに…は、早くパーカーを着るんだっ!!」
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