第9章 初めてのおつかい IN 赤塚
カ「あー…二人とも話の最中すまないが、オレ達以外にも六つ子がいるのか?」
「ホエ~?いるダスよ」
『カラ松さんも六つ子なの?なら他にも六つ子はいるわよ、ファーストネームは知らないけどあなたとカラは同じ名前だし、顔も超そっくり…てか瓜二つ?』
カ「驚いたな…デカパンは知っていたのか?なぜ教えてくれなかったんだ?」
「ホエホエ…君達と彼等が関わる事はなかったからダスよ、赤塚の六つ子と白塚の六つ子は生きてきた環境も違うダス。平和な赤塚に住んでニートを謳歌してる君達と違い、彼等は裏社会で生きてるダスからね、あんまり関わらないほうが君達の為ダス」
『そうね…博士の言う通り、私達には関わらないほうが長生きできるわよ?カラ松さん、ここまで案内してくれてありがとう、でももう帰ったほうがいい』
ダメだ…オレにはタキちゃんが裏社会の人間にはとても見えない、だってそうだろう?こんなにキュートなのに…。
カ「フッ…これも何かの縁だ、帰りもちゃんとエスコートするぜ☆」
『えーとカラ松さん…博士と私の話ちゃんと聞いてた?』
カ「ちゃんと聞いてたぜ、だからなんだ?って感じなんだが?」
『呆れるほど平和脳ね…まぁ赤塚で下手な事するつもりはないわ。チョロも言っていたけど、住んでる人間がこんなに頭の中ポヨポヨしてるなら、確かに私達にはやりにくくて厄介な街よね…さっさとこの街から離れたほうがよさそうね』
「ホエ…そう思うのも仕方ないダスな…」
カ「ラブ&ピースッ!!平和が一番だぜぇ♪」
んー?二人同時に溜め息をついたぞ?オレおかしな事言ったか?フッ…まぁいい。
『それじゃ博士…あんまり遅くなるとカラ達がうるさいから私帰ります』
「もう帰るダスか?気を付けて帰るダス」
彼女はデカパンに挨拶するとデカパンラボを出ていく、おっとこうしちゃいられない、後を追わなくては。
カ「待ってくれ、タキちゃん」
『はぁ~…カラ松さん…私は勝手に一人で帰るから送ってくれなくていいわよ』
カ「そんな事言わないでくれ、せっかく知り合ったんだ、お茶するぐらいいいだろ?」
『…えっ…………誰?』
ん?急に彼女がキョロキョロしだした、どうしたんだ?
『……………こっちか』
彼女は独り言を呟くと慌ててすぐ横にある路地裏に入っていく、なんだ?どうしたんだ?