第9章 初めてのおつかい IN 赤塚
Nカラ松SIDE
フッ…池に写る今日のオレもイケてるぜ♪
『あの…すみません…』
日課のカラ松ガールズを待ちつつ自画自賛なオレの背後から鈴を転がすような可愛い声がした。
カ「フッ……やっと来たかい?カラ松ガールズ♪」
サングラスを外し振り向くと…おおう…なんと可愛いらしいガールだ!
高校生だろうか…?栗色の髪にはオレのイメージカラーと同じ色の上品な青いリボン、黒いシャツに白のネクタイ、黒い上着に同じ黒い短めのスカートと黒いニーソの間から見える太股が眩しいぜっっ!!ここら辺では見ない制服だな…。
ガールはオレを見るとクリクリパッチリした目を見開く、えっ?なんだ…?
『えっ?えっと……カラ?なんでこんなところにいるの?』
ん?誰かと間違えてるのか…?だが今、カラと言ったよな?
カ「はっ?ガールには初めて会ったと思うんだが…」
キュートなガールはハッとした後頭を下げる。
『あ、すみません…知り合いに凄く似てたので…』
カ「そ、そうなのか、それでガールはオレに何か用かい?」
『すみません…ここら辺初めて来たのでちょっと道をたずねたくて…』
ガールはオレに手書きの地図を見せる。
『デカパンラボってところに行きたいんですけど、よくわからなくて…』
おいおい…デカパンの客かよ、あのおやじめっ!こんなキュートガールと知り合いなのかっ!!よしきたっ!!
任せろ♪
カ「フッ…デカパンなら知り合いだ、よかったら案内しようか?」
『わぁ♪いいんですか?お願いします♪』
あ…笑った顔メチャクチャ可愛いぞ////
これは運命的な出会いってやつじゃないのか?
カ「こっちだ、ついてきてくれ♪」
オレはガールを案内しながら観察する。
街並みが珍しいのかキョロキョロしている、表情がコロコロ変わって可愛いらしい。
余所見しながら歩いているからかガールはつまづいた。
『あっ!!キャッ!!』
カ「危ないっ!!」
オレは華麗にガールを受け止めた。
『びっくりした…ありがとうございますって…あの…』
オレはお礼を言うガールの手を離さず歩く、お…お手手繋ぎだ、あ~小さくて柔らかい手だなぁ…。
カ「余所見しながらだと危ないからな////」
『あ…はい…そうですよねぇ…』
カ「………」
うう…会話が続かない…。