第9章 初めてのおつかい IN 赤塚
「そ、そうだぞ!!チョロ松の言う通りだ、お前に何かあったらと思うだけでオレのheartが張り裂けそうだっ!!」
まったく…どんだけ過保護なのよ…。
『もう過保護過ぎるっ!普通に扱ってっ!とにかく、私は行くわよっ!いいわよね?ボス』
「あ、あ~…うん…分かった、頼むわ…タキ」
よーしよし♪それが普通なのよ、本当…どんだけ心配性なのよ…まったく、まぁ…それはそれで嬉しいんだけどさ…。
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白塚駅のホームで死にそうな顔して私の手を離さずまるで今生の別れのようなカラを振り切り、見送りに勢揃いの六つ子にいってきますと笑顔で手を振る。
『はぁ…まったくもう…過保護なんだから…』
カラが持たせてくれたタヌキのヌイグルミみたいなモフモフした可愛いナップサックはカラのお手製…器用よねぇ♪中にはデカパン博士に届ける物(そんなにでかい物じゃないんだね…)、おやつにクッキー、ペットボトルの午後の紅茶、これまたお手製のお財布、ハンカチにテイッシュ、メモ張とまるで遠足に行くみたい。
白塚駅から電車に乗って途中で乗り換えて三時間、やっと赤塚駅に着いた。
『へぇ~…雰囲気全然違う街だよね~』
なんか近代と古さが相成ったノスタルジックな街並みだよね。
チョロが書いてくれた地図を見つつ散策しながら歩く。
『えっと…こっちで合ってるはずなんだけど…』
んー…これは…もしかして迷った…?ちょっと休憩しよっかな…。
大きな公園のベンチに座り地図を見る。
街の中に路地裏多いよね…この地域。
実際歩いてたら曲がり角間違えるくらいに路地裏がある。
う~ん…誰かに聞いたほうが早いかな…。
誰かいないかな…ん…?公園の中にある大きな池、橋がかかってるそのまん中ぐらいに池を見詰めてる暇そうな人いる。
あの人にでも聞いてみるか、ベンチから立ち上がりその人に近付く…ドクロの皮ジャンにサングラス…なんか変にきどってる…。
地図を片手に近付く。
『あの…すみません…』
カ「フッ……やっと来たかい?カラ松ガールズ♪」
その人はサングラスを外しながらキメ顔で私に振り向く。
えっ?カラ?カラ松ガールズって何w!?
『えっ?えっと…カラ?なんでこんなところにいるの?』
カ「はっ?ガールには初めて会ったと思うんだが…」
あ…瓜二つだけど別人だ!?すっげーっ!!超そっくりw