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【おそ松さん】とあるタヌキの事情

第9章 初めてのおつかい IN 赤塚


私がピーノに入ってから半年経った。
あれから皆と色々な仕事をした、街にだって行けるようになった、カラ達が心配して絶対ついてくるけどね。

ある日の応接室、皆で団欒♪私はクッキーを食べながら寛いでいた、隣ではカラが私の頭を撫でてる、もう日常化した光景だ。

「う~ん…どうしようか…」

珍しくチョロが考えこんでる、何か悩んでる?

「どうしたのチョロ松兄さん?」

「明日なんだけどさ、誰も手が空いてないよね…」

「あー、ボクは空いてないなぁ」

「オレもだな」

「ぼくもっ!!忙しいっ!!」

「おれも…」

「俺も明日は出掛けるよ?何?そんなに悩む事?」

そんな皆にガクリと肩を落とすチョロ。

「デカパン博士に頼まれてた物なんだけど…明日届けるって言っちゃったんだよね…デカパンも忙しいらしくて明日しかいないっていうから引き受けちゃったんだけど…」

「え~!?どうすんの?」

「いつも融通効かせてくれるからさぁ無下に出来ないし…あーどうしようっ!!」

チョロ…頭抱えてる…、誰か忘れてませんか?そう、私。

『チョロ、私なら空いてるよ?私が届けるよ』

「「「「「「えっ?」」」」」」

皆して何よその反応…。

『私しか空いてないよ?頼まれてた物届けるだけでしょ?そのくらい私だってできるよ』

「まてタキっ!ダメだ、一人でなんて危ないじゃないかっ!!」

『カラ…私は子供じゃない、おつかいぐらいできる、私にも何かやらせてよ』

「なぁチョロ松、デカパンのラボって赤塚だったよな?」

「うん…赤塚だね」

「なら大丈夫じゃね?白塚の街歩くより安全じゃねーの?」

「確かに中立地域の平和な街だけどさぁ、その…何かがあった時に下手に手が出せない分僕達にとって厄介な街なんだよね」

『ちょっとチョロ、私が何かするとでも?行って届けて帰ってくるだけでしょう?馬鹿にしてる?』

そんな反応されて黙ってられない…絶対行く!!

『誰も空いてない、でも無下に出来ない…なら私しかいないでしょーよ?皆に会うまでは私は一人で行動してた、そんなに私が信用出来ないの?それに大事な子には旅をさせろっていうでしょ?』

「う~ん…信用してないわけじゃないよ?ただタキちゃんに何かあったらと思ったら胃が痛くなる…君が僕達にとって大事だから心配でしょうがないんだよね…」
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