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【おそ松さん】とあるタヌキの事情

第8章 初参戦


あ~あ…おっさん、さっきまで余裕って感じだったのにね。

「後はあんただけだね、どうしよっかな~♪死にたくないなら命乞いでもしたら?」

ク「ヒッ…ヒィィッ!!た、頼む…し、死にたくない…助けてくれっっ!!」

ズガァァンッ!!パァンッ!!ビチャッ…。

発砲音とともに…頭…弾けたね…オェ…。

「あっ♪悪い、手が滑った♪」

『ボス、終わった?隠れてるかもしれない奴らいるかもよ?探す?』

「カラ松、十四松、そっちどう?」

【「合流する前に確認してきたが建物の中に生きてる人間はもういない no problem」】

【「こっちも大丈夫っ!!いないよっ!!」】

【「おれの事忘れないで…こちら一松…増援その他殲滅済み…」】

おそはニッと笑いながら私を見る。

「だってさ♪帰って飯食おうぜ」

『は~い、皆無事でよかった♪』

ピクッ!死屍累々の中微かに呻き声が聞こえる…。
部屋を出るおそ達の後に続く私の足が止まる。

「どうしたの?タキちゃん?」

気が付いたトドが私に声を掛ける、おそとチョロも足を止めて振り返る。

『死に損ないがいる…ちょっと待ってて』

私は声が聞こえた辺りを重点的にガトリングで撃つ、死んでもまだ人の形だったのにね…悪いわねボロ雑巾みたいにしちゃって…。
撃ち終わると、一通り見て回る、死んだフリしてるかもしれないから足でつついて確認…撃つを繰り返す。
そしてまた耳を澄ます、僅かな音さえも聞こえない。

『うん…これで大丈夫かな…』

固まるおそ達に振り返り報告。

『もう何も聞こえないから大丈夫』

「タキ…お前って以外と徹底してるのな」

『見逃し厳禁よ、そうでないと困るもの、それに一人も生きて帰さないって言ってたじゃないその通りにしただけ』

建物の外に出るとカラとジュウシーが待ってた。

「みんなお疲れーっっ!!」

「タキっ!!無事か?怪我はないか?」

カラはギュウギュウ抱き締めて頬擦りしてくる…やめて、窒息しそう…。

『カラ…苦しい…』

「おいカラ松ぅ、お前のせいでタキが死にそうだよ?」

「ボク達いるんだから無事にきまってるでしょ♪」

「はいはいそういうのは後にして、ほら、皆車に乗って、帰るよ」

こうして私の初仕事は誰の怪我もなく無事に終わった。
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