第8章 初参戦
そう言っておっさんはチョロを憎々しげに睨む。
「へーそうなんですか?覚えてないなぁ…トド松、お前覚えてる?」
「ボクに聞かれてもね~♪ボク達にあっさりやられちゃうファミリーの事なんて一々覚えてるわけないでしょ♪」
チョロもトドもさぁねみたいなジェスチャーで煽ってる煽ってるwおっさんもそろそろ怒りの頂点かしらね。
そしておそが動く。
「あ~あ…大して面白くもない話で兄ちゃん飽きてきちゃったなぁ、タキ、兄ちゃんの相手してよ♪」
おそは自分の膝をポンポン叩くと私を呼ぶ。
『は~い♪お兄ちゃん♪』
わざとらしくいい返事でおその膝に横向きに座る。
「大好きなお兄ちゃんにチューは?」
「兄さんずるいだろっ!タキちゃんこっちおいで」
「馬鹿なのっ!!どさくさ紛れに何してくれちゃってんのっ!はいはいタキちゃんはボクのとこにおいで♪」
トドが相手に背中を向けるようにして私を抱え込む。
ク「貴様ら…いい加減にしろ…ここまでコケにされたんだ、生きて帰れると思うなっ!!」
おっさんが合図をするように手を挙げる、後ろにズラリと並ぶ男達は手に手に銃を持ち構える。
「あ~らら♪敵意ありって事で交渉決裂だな♪」
ク「フハハハッ!!初めから交渉なんぞするつもりもないわっ!コケにしてくれた分楽には殺さん、どうだね?みっともなく命乞いするなら楽に殺してやるぞ」
「どっちもやだね♪よしっ!!さっさと片付けるぞ~♪」
合図でチョロが後ろ手に隠し持ったベレッタで撃つ、続いてトドも振り返りSIG MPX でズラリと並ぶ男達に撃つ、極めつけは私のガトリング!男達は何があったのか分からないまま銃弾に倒れていく。
おそは自分のデザートイーグルで遊んでる、相手のボスを敢えて避けて撃ってるのは締めはおそで始末するからだね、定番だよね♪外から大きな爆発音が聞こえる、いちかな?
奥の部屋からこっちに向かってバタバタ足音が聞こえる、けどね…こっちに入ってきても無理よ…一分間に千発は撃てるガトリングの餌食だもの♪
【「こちらカラ松、外は片付いた、合流する」】
インカムからカラの声、てか仕事早っ!!
あらかた片付いたかな?外も静かになったし、とりあえず隠れてるかもしれない雑魚も探さなきゃ、そこは指示で動くかな。
ク「ど、どういう事だ…?丸腰のはず…」